京都竹カフェ|京都竹カフェのメンバー紹介

京都竹カフェ 放置竹林対策にかかるプラットフォーム

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▼ 京都竹カフェのメンバーを初めとする、竹に関わる方々の声を集めました!


大塚正洋さん 東洋竹工株式会社代表取締役

Q、竹の事業に関わり始めたいきさつと事業について教えて下さい。

この会社自体は、明治に東京から向日町に移ってきました。卸売業は6代目で、加工業は2代目です。周りに竹の多い環境で育ち、何をするのにも竹を使っていました。自分で3年間全国の竹技術を学び、竹の扇子や簾や工芸品を編む練習をした後、32歳の時に自分が社長として責任を負う形となりました。 普段、一般の人が来たときには販売をしているが、ちゃんとした店舗はなく、卸売が中心となっています。何年か前に、テレビ東京から取材を受けて、金属系のアレルギーがある子供のためにジャングルジムを作って、放映されたこともありますよ。


Q、竹の利活用について、考えをお聞かせください。

竹は着火性が良く、一気に高温までいく。その温度は鉄の窯が溶けてしまうほどで、燃料としてもっと活用出来るはずです。
内装としての竹は昔から使われていて、竹の雰囲気は大事にされていました。旅館や日本料理店などたくさんの利用場所があります。しかし、自然の素材だから鮮やかな緑はどんどん退色してしまうということもあり、今ではプラスチックの見た目は竹にしか見えないものを使うことが多くなっていますね。
竹は割れやすいという弱点があり、その考え方は日本とアメリカで違います。日本では竹が割れると、不良品として扱われ、もう捨てる運命にある。一方でアメリカでは、竹は割れることにより味が出る。自然の素材だからしかたない。という考え方をするらしいね。昔は家の建築材として竹も使われていたが、今は建築基準法により竹の建築材としての利用は禁止されている。だからむしろ、昔のように竹を使い、「竹◯◯%の家」というような企画をたてると、とてもおもしろいかもしれないね。
竹は野球のバットの素材として昔から使われてきた。一本一万円売れて、芯に当たらなかったらしびれるため、正確に当てるための練習道具として重宝されてきました。
小浜では竹の箸が有名だね。でも竹の箸は曲がることがあり、プラスチックには劣ることが多いね。ただ、曲がった箸でも先端が揃っていれば使い方がうまければまた使えますよ。
竹の利用方法は考え方次第で変わってくる。竹は綺麗なものから汚いものまであるけれど、そのすべてを活用しようとすると、農林水産業への活用が重要になってきますね。綺麗な竹はそのまま工芸品として加工し、汚い竹はチップにして農業に役立てたり、水産業でも養殖に使う浮き具として、竹を活用すると良いでしょう。


Q、会社の特徴を教えて下さい。

東洋竹工では開発に費用をかけます。その商品が売れればいいけど、売れなければ開発にかかった費用はすべて無駄になります。それでも、世の中にないもの、初めてのものを作る事にこだわっています。
「竹リキシャ」と「Bangoo」がその代表です。竹リキシャは放置竹林の多い近江八幡市で、竹の循環型の仕組みを多くの方に知っていただき、地域に根付かせたいという思いから作られた、竹製の自転車タクシーです。NPO法人五環生活とのコラボでできたもので、もう試乗は始まっています。Bangooはボディが竹でできた電気自動車で、すべて手作りで竹を編んでいます。小型特殊自動車の免許があれば試乗できます。

会社のあるJR向日町は歴史のある駅で、昔から貨物の運搬に使われていました。そして、各地で伐採されてきた竹材がこの駅から四日市や富山や大阪に送り出されていたんです。その影響でこの駅の周辺には今でも個人経営の竹の工芸品を扱うお店がいくつかある。ちなみに私の会社で使う竹は山城盆地からのものです。  
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Q、中国の竹産業をどう思いますか?

中国や台湾などに視察に行くことが多く、赤土で、雪の降る地域に行って、できるだけ日本に似た環境での視察をするようにしています。中国では木材が国の需要を満たしており、輸入を行っていない。そして、竹材はまだ中国からの輸入がある。しかしこれからは、木材がなくなっていき、どんどん中国内の竹材の需要が増えるでしょう。その証拠として、日本では木材で作っている建築の時に使う歩み板を中国では竹材で作っている。このように中国は安い人件費で大量の竹の使用に成功しているといえます。


Q、大塚さんにとって竹の魅力とは?

竹から作れないものはない、それほどまで、竹はいろんなことに使える可能性を秘めています。すぐ再生し、すぐ伸びるので、体積当たりの材料のできる速さは木よりも速い。木は50年でやっと収穫できるが、竹は3年で木の収穫量を補えるという素晴らしい素材です。これからは木で作られているものは竹で作っていくべきではないでしょうか。


Q、今後、どのような事をして行きたいですか。

昔は家の中は竹にあふれていました。しかし、今の時代は省略省略で、どんどん簡素化されている。例えば、饅頭を出すにも袋を開けてそのまま出すでしょう、昔なら袋を開けて竹のお盆に饅頭を入れて出していましたよ。こんな風に昔のように竹を生活の中に移していくのが私の夢です

取材: 2011年3月 大河(立大1)・田中(橘大2)/(学生インターン)