京都竹カフェ|イベント報告

京都竹カフェ 放置竹林対策にかかるプラットフォーム

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2010年12月4日(土) 竹まなびツアー

京都で竹にちなむ場所をめぐり、竹に触れ、学び、味わい、そして実際に伐る!盛りだくさんの内容で行われた「竹学びツアー」をご報告☆

■ミニ講義!

まずは車中にて、サークルかもめ(現NPO法人かもめ)の曽我さんからご挨拶。「日本最古の小説、竹取物語でも馴染み深い竹。とくに、美しい竹林の風景も親しまれており、上質でおいしい京タケノコの産地でもあることから、京都と竹とは深い繋がりがあります。しかし近年は、中国産の竹、竹の子ばかりが出回っていて、京都には荒れた放置竹林が多くなるばかり…。美しい竹を取り戻すためにも、今回のツアーを機に竹を知り、どんどん竹の子を食べて、竹工芸品を買ってほしいです。」

次に、NPO法人竹の学校理事長、杉谷保憲さんから、竹についてのミニ講義。…といっても、竹についての知識に溢れるとても「ミニ」とは言えない濃い内容のお話。
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「今はどこも中国産の竹ばかりだが、もともと京都大学から中国へ竹の栽培を教えたのです。その結果、安い中国産ばかりが売れてしまい、放置竹林問題が広まるばかりです。竹林は根を横に伸ばすので、山崩れや河川の決壊を防ぐ役目もありますが、荒れたまま放置していると、集中豪雨等の災害時に一斉に流されてしまう恐れもあります。竹林は伐採しても、何も使わずにいれば10年も経てば元通りになるため、継続して使うことで整備しながら、放置竹林を無くしていかなければいけません。」と、訴える杉谷さん。

「竹は、日本では青森県から鹿児島県まで、幅広い地域で育っています。外国では、インドや中国。インドの場合はバンブーといって、竹とは異なるもの。そして中国では主に、揚子江の南辺りでよく生育しています。中国でも寒いエリアやロシアには竹はないですね。そして京都は京タケノコの産地でもあります。タケノコを作るのに適した肥えた土壌と、日当たりがよいことが理由なのです。京タケノコは山城タケノコと呼ばれることもあり、呼び名はいろいろとあるのですよ。」

「まっすぐに伸びた竹には節があり、ここが二重になっているものは真竹、破竹といいます。破竹も食べることが出来るのですよ!これが案外甘くておいしい。また、節が一重のものは、孟宗竹といいます。竹の子として一般的に食べるのはこれがほとんど。3,4月が旬で、とくに4月からは味がいいので、値段も高くなるのです。破竹は5月ごろ出回ります。このまっすぐの竹の下は、もじゃもじゃと地下茎が張っています。木は根っこで終わりですが、広く地下茎が広がっている竹とは大きく違っているのですよ!」
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「ちょうど今ごろ(12月)だと、地下茎は30センチくらいの長さですね。そこに竹の子が育ち、春には土から頭を出す…けれども地上に頭が出る前に掘る竹の子こそ朝掘りといって最も値打ちがあるのです!頭が地上に出て日焼けしてしまうといけないからね。だからこの時期には早朝に朝掘りしたものが市場に出るのです。 2〜5年目の竹にタケノコが出来ます。けれども6年目以降、竹の子を生まなくなるんですね。年数に10をかけたものが人間の年齢といわれているから、生まなくなるのも大体人間と同じですが。 竹を間伐してからの使い道としては、竹細工、工芸品以外に、一番よくある方法として竹炭ですね。竹炭は最近、あまり売れないのです。しかし新しい方法として、簡単な焼き方で加工して、水質浄化に役立てたり魚のえさにする方法も出てきています。」

まさに竹仙人のような杉谷さん。お話をお聞きしている間に、目的地に到着!

■京都市洛西竹林公園

「この公園がある京都市の洛西・大枝大原野地区は、昔から膨大な竹林に囲まれた場所でした。今も竹とタケノコの産地です。一部はニュータウンの建設により多数の竹が伐採されましたが、開発されないままの竹林も多く残っていました。これを積極的に守り、保存しながら、広く紹介するため昭和56年に開園したのが始まりです。 竹は古くから日本人の生活、産業、文化、芸術などに深い関連を持っていますが一般にはあまり知られていない部分もあります。様々な人が竹の魅力について再確認する場にしたいですね。 さて、この公園は竹や笹を主体にした回遊式庭園として全国的にも面白い造りになっています。総面積は35,068㎡。貴重な天然記念物を含む、珍しい竹や笹を約110種集めています。他にも、応仁の乱ゆかりの石橋や石仏も置いていますよ。」と語る渡邉館長。
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さっそく竹林公園を散策し、様々な種類の竹を鑑賞したりすばらしい竹の小径を通り抜けたりしながら気持ちよくリフレッシュした後、「竹の資料館」をじっくりと見学しました。 竹の資料館には公園を一望できるテラスもあり、館内には幅広い竹の資料を集めています。京都の銘竹といわれる孟宗竹の角竹や平竹、丸竹などが揃い、京都の竹文化が良くわかる内容の濃い展示品の数々に目が引かれます。竹の利用についての詳しい説明や、生態学的な説明と実際の標本、そして外国産の珍しい竹の展示もあります。そのほか、竹工芸品、竹加工品や、エジソンが竹のフィラメントを使って作った電球を復元したものなど、バラエティに富んでいます!
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展示を見ながら、身の回りに竹が多くあることが実感できたことも、とっても興味深かったです。 竹の魅力を屋外と屋内、両方の良さで堪能できる竹林公園、家族旅行やデートにもおすすめですよ!

■長岡京市の竹林

タケノコ産業が盛んな長岡京市では、管理の行き届いている明るく爽やかな竹林が広がっています。その気持ちいいこと!そんな状態の良い竹林を見学の後、兼業タケノコ農家の藤下光伸さんよりタケノコ栽培の技術についてのお話を伺いました。

「長岡京市のモウソウ竹畑は中国から360年前に伝わりました。この土地のタケノコ農家は、地中にある筍しか採りません。地上に出ると黒ずんでしまうからです。良いタケノコを掘るために12月くらいから、ひび割れを見つけておきます。そしてその年が不作かどうかは、根ぶち(竹の根っこ部分)にどのくらいタケノコがついているかでわかります。 絡まった根ぶちの接点をほどいて取るため「堀のこ」という道具を使います。この道具は作っている所が限られており技術の継承も一つの課題になっています。」
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「タケノコ農家の暦について説明します。3月下旬?5月上旬はタケノコ掘りをして、4月中旬から下旬にかけ、親筍を立て、同じ時期にお礼肥を撒きます。これは油かすが主で、昔は牛糞などを撒いていました。5月上旬に芯止め(棹の先端を伐り、成長を止める)を強風・積雪による地下茎への影響を減らす為に行います。これは日光が通るようにする意味もあります。6月、サバエというお礼肥を与えた後に生える細い竹を処理します。7月には1mピッチで、土に穴を開け、肥料入れをします。8月に親竹を更新し、生産能力の高い竹のみを畑に残します。9月は敷きワラ。10a分の田んぼのワラを10aの竹林に敷きます。昔は長さを切っていましたが、今はそのままです。ワラが手に入らない時は、造園屋さんから竹チップをもらいます。10月?12月に土入れをします。」

「筍の手入れは手間がかかり、出荷の赤字はザラです。それでも皆さん親から引き継いだ筍畑を守ろうとして継続しています。厳しいですが、美味しいと言ってもらえる事が嬉しいのです。」と藤下さん。頑張っておられるタケノコ農家の生の声を聞きながら、タケノコを味わうときはこの努力と手間をしっかり噛みしめようと思いました。

■竹の学校の見学

近くに、朝にバス内でミニ講義を下さった杉谷さんの主催するNPO法人竹の学校の整備する竹林にお邪魔しました。もう一つの良い見本の竹林です。竹で出来た道や竹の小屋が並ぶ活動フィールドの竹林は、老若男女幅の広いメンバーみんなが嬉々として竹工芸や炭焼きなどの活動をしており、まるで活気ある集落のような雰囲気!竹林が「楽しさ」で包まれているような場所でした。(竹の学校の詳しい説明については
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■竹の有効な工業利用についての話

竹林を後にし、一行はバスにて木津川市へ向かいます。移動中のバス内にてNPO法人たけプロジェクト事務局の若き活動家、上田悠貴さんのお話を聞きました☆ 「NPO法人たけプロは2010年4月から、竹をテーマに地域活性化を目的として活動しています。伐採竹の有効利用として工業利用の道を探り、平成21年に京都府地域力再生プロジェクト補助金で竹の粉砕器を購入しました。粉砕能力は150 ~200kg/hです。」

竹を配合したプラスチックの食器を見せていただきました。 「竹プラスチックの食器は竹50%、BLA(トウモロコシ由来)50%の割合で出来ています。価格は通常プラスチックの1.5倍なのですが…竹プラペレットも検討中です。」

「その他にも竹の工業利用事例はあります。中越パルプ工業株式会社の事例をお話ししましょう。国産竹使用の紙製造を平成10年から始めています。材料の竹は鹿児島県薩摩川内市の工場で加工しています。年間にすると約1万トン、地元農家からの買い取り価格は6円/kg、1本180円ですね。粉末化出来る集材ステーションが伐採地から1時間半で来られる所に設けられているので、お小遣い稼ぎになるといいて農家が参加してくれます。竹の紙の使用先は県庁など公共機関が多く、県が積極的に始めて、農家や企業を巻き込んでいる好例ですね。」

竹の利用促進の可能性に溢れたお話でした!

■薬膳レストラン「あわさい」

昼食は薬膳料理弁当に舌鼓☆「あわさい」はNPO法人けいはんな薬膳研究所が運営している薬膳レストランです。薬膳の科学的分析、歴史及び薬膳に関連する東洋医学理論の研究、薬膳メニューの開発などを行っています。薬膳料理教室やコンサートを通じて地域との交流を図り、世の中に広く薬膳を普及させることを目的としています。 レストランでは手ごろな定食メニューからコース料理までメニューが設定されており、身体によい食事をカジュアルなスタイルでおいしく提供しています。

今回提供していただいたのは「冬の薬膳弁当」。蓮の実のご飯(胃、臓器の負担を軽減し、消化吸収を促す)、野菜の炊き合わせ(気力を高め、体力を付ける)、柚子風味の出し巻き卵(体液を補充した全身に栄養を与える)といった、それぞれ効能を持つ計8種の料理が詰め合わされたスペシャルメニューでした。
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社長の井原浩二さんは語ります。「薬膳とは、東洋医学に基づき、人間が自然に如何にして生きていくか、季節や自分の体質に合わせてどのような食事をするのが良いかを陰陽五行に基づいて構成された「予防的食養生」であります。 単に空腹を満たすためだけに食べるのでは「餌」と同じ。「医食同源」の考えに基づき、素材の効能を知り食べることで、病気に至るまでの「未病」を防ぐのです。そしてこの「未病」の段階で食事により健康を取り戻すのが薬膳であるのです。穀物を主食とし、野菜を副食とする。私たち日本人はこうした伝統的な食事にあった腸の長さを持っています。身体に合った旬の食材をバランスよく摂ることを心がけて頂きたいですね。」

もちろん、タケノコも精にあふれた栄養食!医食同源を考えながらタケノコを食卓に取り入れていきましょう!

■木津川市の竹林

最後に、サークルかもめ(加茂女)さんの作業現場である竹林を訪問。まずはメンバーにお話を伺いました。 「この竹林は傾斜が大きく、険しい地形です。昔、タケノコ掘りをしていたこの竹林の持ち主は、今は大阪におられます。放置されていた竹林の間伐を始めたのは2年前。竹を伐りだして工作に使っていました。工作をしながらタケノコの収穫も増やしていきましたね。でも竹の生えている間隔は狭いし、もっと広くして、タケノコの収穫を増やしたいですね。活動は月に一回です。竹の運搬は軽いので作業は大変ではないですが、足場が悪くて竹と一緒に滑ってしまったりして、危険なんですよね!鋸は竹専用の物を使っています。普通の鋸と比べて目が細かいんです。 収穫したタケノコを焼いたり、すき焼きにしたりなどの催しもします。この時期のみの参加者も多いんですよね!でもね、今年は猪に取られてタケノコがほとんどなかったんですよ・・・。 作業効率は、昼から3時間半、一人で伐って10本。ベテランの人はチェーンソーを使う事もあるけど、殆ど手ノコを使います。」
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さて、実際に伐採に挑戦してみました!  1グループ、7人+経験者(サークル会員)を4グループで作業。伐採竹を決め、手ノコで順番に交代しながら伐り、声をかけあいながら倒します。伐採した竹は、枝を落とし、2mほどに玉切りにして積み終了です。 「私に伐らせて!」と皆やる気満々!年配の方や女性の方々が不慣れながらも楽しんで伐っておられました☆

作業後にはとっても美味しい竹おやきと竹茶が振舞われました。サークルかもめの皆さんが試作を重ねて開発したおやきは、コンテストで金賞も取っている自信作!メンバーの皆さんが蒸し器などを現場に設置して出来立てを出してくれました。独自にブレンドした竹の粉を混ぜたもちもちの生地でタケノコの入った餡をくるんだおやきは、まさにペロリと食べれてしまうおいしさ!竹茶は、和歌山県の会社「美宝」が販売している製品で、爆砕製法という独自のやり方で竹の成分を抽出したもの。抗菌・抗酸化効果など竹のもつ力を最大に引き出しており、また食物繊維も豊富なんだとか。口に含むと、竹のやさしい自然な甘さが広がります。飲み続けると健康になりそう!まさに、竹は身体全体が喜ぶパーフェクトな食材といえますね☆
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最初から最後まで、とっても内容が濃く、竹を味わいつくした第一回「竹まなびツアー」。参加者の皆さんもすごく満足しておられました!ご紹介させていただいた場所はそれぞれ見学・体験可能ですので、気になった方は是非、それぞれにご連絡くださいね!(リンクを参照ください。)

2010年度

2011年3月26.27日(土・日)

  • 竹まつり

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2011年3月17日(木)

  • リレー講演会 「竹が語る人との関わり」

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2011年3月6日(日)

  • 竹まなびツアー「竹メッセ in たき」

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2011年3月3日(木)

  • 「自然に育まれた生活と文化を創る?竹素材の優しさと安らぎ?」

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2011年2月17日(木)

  • リレー講演会 「生活文化と竹との関わり」

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2010年12月4日(土)

  • 竹まなびツアー

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