京都竹カフェ|イベント報告

京都竹カフェ 放置竹林対策にかかるプラットフォーム

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2011年3月17日(木) リレー講演会 「竹が語る人との関わり」
・講師: 竹文化振興協会 専門員 農学博士 渡邊政俊先生

「京都竹カフェリレー講演会」は、竹の文化の造詣に深い講師をお招きし、「京都の伝統文化と竹」を切り口にして身の周りにある(あった?)竹について皆さんと一緒に考える機会として、3回シリーズで開催されました。

シリーズ最後の講演は、国民運動としてより広く人々に竹についての知識を高め、認識し、理解を深めてもらうとともに環境や文化活動への活用に取組む竹文化振興協会の渡邊政俊先生にお出でいただきました。言葉や行事に残る竹と日本人の深いかかわりや、自身の研究のお話など、興味深い話題がたくさん飛び出しました。

まず、竹取物語のお話から。余りにも有名な日本最古の物語ですが、竹から生まれる姫という設定から竹の重要性が伺えます。ちなみにこのお話は当時の貴族社会、特に藤原家を痛烈に風刺するものなのだそうです。

次に、竹の祭事・神事についてのお話。竹の空洞は呪力・霊力が宿るところとされ、地鎮祭で使われる青竹は邪気を払い、場を神聖にするのだそう。

次に、竹にまつわる諺の紹介です。まずは「薮医者」。出来の悪い禅僧にからんだ諺で、ちょっとした事でざわざわする、度胸がない、などの意味があるそうです。ちょっとした風邪でサラサラ音を立てる竹やぶに見立てているのです。
さて、名医でも直せない「竹の病」として、竹の開花枯死がありますが、これは病ではなく竹の一つの生理現象です。例えばハチクは120年に一度の周期で開花し、その後一斉に枯れますが,その様子があまりに異常に見えたため病気扱いされてきたようです。
そんな不思議な竹の習性ですが、近年は学名をMelocanna bacciferという実を付ける珍しい竹の種類の開花と結実がもっぱら話題になっているとか。

次は「破竹の勢い」。意味はご存知の通り、とどまるところを知らない猛烈な勢いを差しますが,「竹の切り口に刃物を入れると、一気に割れて、止まる事がない」ことから生まれた言葉なんです。もちろん、竹の成長そのものも正に「破竹の勢い。」タケノコの成長は役3ヶ月で完了します。(これはかぐや姫の成長と同じ期間です)。そして、タケノコの伸長記録はマダケで実に121cm/日、モウソウチクで119cm/日とのこと。

次は「薮から棒」。“突然なこと”や“出し抜けに事をする”ことを差しており、これは鬱蒼とした竹薮は一般的に竹以外のものがないので、突然棒が飛び出してくるとびっくりする、ということから来ています。竹の権威、故宇上田弘一郎博士によると、竹林と竹薮は明確に違い、竹林はちゃんと栽培され、管理されている竹の林で英訳するとbamboo groveといい、竹薮は手入れもせず、ほったらかしの竹の林のことでbamboo forestと英訳するそうです。
そうなりますと、全国の竹の林の80%は「竹薮」。“竹は持続的に有効活用できる緑の財産”、まさにもったいない現状ですよね。

次は「藪蛇」。薮をつついて蛇を出す、という意味で、「しなくてもいいことをして、かえって不利を招く」ことを差します。

最後の諺は「変竹林」。へんちくりん、へんてこりん…これは変わり者の総称ですが竹が変わり者とみなされていることが顕著ですね。なぜ竹が変わり者なのか、に対しては、竹が地球歴史的に新しい植物だ、ということがあるようです。竹はイネ科植物ですが、このイネ科がまだまだ進化の途中にあり、環境条件によって突然変異を起こすため、変わり者が多く発現するとのこと。

終わりに、「竹林の放置」と「竹林の拡大」という問題についてのお話です。全国の竹林面積は林野庁統計面積は2003年度で79,923haとありますが、これは栽培竹林面積の統計です。ランドサット(人工衛生)で撮影した画像をもとにした統計では、約3倍の247,309haにも上ることがわかりました。拡大する放置竹林の解決のためには、新用途の開発と工業的活用が欠かせません。
竹材の活用のために、次の3つのポイントを提示していただきました。①竹材の安定供給…伐採・搬出などのコストの低減が条件、②竹林の団地化…竹林所有者の意識改革が必要、③竹材の有効活用…小規模産業化。

物語や諺にみられる竹の引用から、古来よりの竹と人の豊かな関係を見ることができました。早速たくさんの人に伝えたい!また、そんなつながりを踏まえて、今後、竹をもっと身近に利用していけるよう、さらにがんばっていきたいなと思えました。

渡邊先生、ありがとうございました!

2010年度

2011年3月26.27日(土・日)

  • 竹まつり

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2011年3月17日(木)

  • リレー講演会 「竹が語る人との関わり」

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2011年3月6日(日)

  • 竹まなびツアー「竹メッセ in たき」

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2011年3月3日(木)

  • 「自然に育まれた生活と文化を創る?竹素材の優しさと安らぎ?」

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2011年2月17日(木)

  • リレー講演会 「生活文化と竹との関わり」

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2010年12月4日(土)

  • 竹まなびツアー

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